ドローンを自動飛行する方法

ドローンを自動飛行する方法

こんにちは、今日はLitch for DJI(自動操縦アプリ)を使った「ドローンの自動操縦する方法」をお話ししたいと思います。

Litch for DJI(自動操縦アプリ)とは?

Litch for DJIを使用することにより、事前に飛行ルートの作成ができます。1回きりの買い切りアプリで3,000円位でした。アプリにログインするこにより複数のデバイスで使用できます。ちなみに僕のMavic2 Proは問題なく使用できています。Litch for DJIは国土交通省が推奨しているアプリではございませんので、自己責任でご使用をお願いします。Litch for DJIについての詳細はHPをご覧ください。

自動飛行に必要なもの。

●Windowsパソコン(大きな画面の方がルート作成や編集が楽です)
●スマホ(アンドロイド)
●Litch for DJI(自動操縦アプリ)

ダウンロードするソフト

Google Earht Proのダウンロード先

Litchi for DJI Mavic/Phantom/Inspire/Spark

Litch for DJI(有料)

おおまかな流れ

①デスクトップパソコンで飛行ルートを作る。
②Google Earht Proで実際の飛行シュミレーションを確認する。
③Litchi(ライチ)にフライトプランを保存する。
④飛行当日、スマホ(アンドロイド)でLitch(ライチ)の飛行ルートを呼び出してフライトプランをドローンの機体に読み込ませれば自動飛行することができます。

それでは、長野県の「松本城」を仮に撮影するとして進めていきます。作業に慣れてきたら途中の作業は飛ばしても大丈夫です。

まず「松本城」がどこにあるかGoogle Mapで確認をします。

次にDJIのフライトマップを確認します。英語表記なので分かりにくいですがここで松本城の状況を確認します。もし、人口密集地域にチエックが入っていない場合はチェックをします。

松本城は「人口密集地域(DID地区)」(赤色の部分)という事が分かります。国土交通省に包括申請をしていない場合はフライトできませんが、ここではフライトシュミレーションを作るのが目的ですのでこのまま進んでいきます。

次にGoogle Mapで松本城と検索します。これは目標物の高度や周りに高い建物などないかをチエックします。ウィンドウズの場合「Shift」+マウスポインターを上や下に動かすと角度や360度回転させることができます。建物の高さをチェックする場合はマウスを目標物に持っていくと、画面の左下に標高●●mと表示されます。

画面の右下に標高が表示されます。※こちらは建物の高さではなく標高です。

次にあらかじめパソコンにインストールしておいたLitch for DJIをパソコンで開き「ミッションハブ」をクリックします。

Litch for DJIをパソコンで開き「ミッションハブ」をクリックします。「松本城」と検索します。

それでは、具体的に「松本城」のフライトプランを作っていきます。フライトプランの作り方は長くなりますので別に説明をしたいと思います。

作成したフライトプランは左下の「ミッション」から「保存する」を選んで名前を付けて保存してください。

次に「ミッション」から「VLMとしてエクスポート」を選択して名前を付けて保存します。

ファイルをクリックすることで自動的にGoogle Earht Proが開きます。自動的にGoogle Earht Proが開かない場合はGoogle Earht Proを開いて左上の「ファイル」から「開く」を選んでください。

「Shift」+マウスポインターを上や下に動かすと角度や360度回転させることができますので、飛行ルート上に高い建物等がないか再度チェックします。

左側のメニューバーの「WayPoint Markers」「POI Markers」「Smooth Flight Path」のチェックを外すと画面上の表示が消えますので必要に応じて外してください。「Virtual Mission」をクリックするとフライトシュミレーションが始まります。

フライトシュミレーションでは、画角をチェックして理想と違うようでしたら再度フライトプランを修正をします。左下の再生メニューで速度や一時停止などが行えます。この動画の再生時間が実際のドローンのフライト時間になります。

次に、この動画をクライアントさんに確認をしてもらう為に、パソコン上の動画を録画します。オススメの無料録画ソフトは「RecButton」です。操作がシンプルで使いやすいです。

後は、この「RecButton」で録画したフライトシュミレーションをそのまま送っても良いですし、データーが重いのでユーチューブに限定公開でアップをしてクライアントさんに確認をしてもらうのがオススメです。

このフライトシュミレーションをクライアントさんと何度か修整のやりとりをしてOKが出たらフライトデーターはこれで完成です。

基本的には撮影日までにこのフライトプランを完璧にしておいて現場では修正をしない方が良いと思います。現場でスマホでフライトプランを修正するのは最後の手段としておいた方が良いです。

フライト当日にする事

事前にお使いのスマホに「Litch for DJI」をダウンロードをしてログインをしておきます。こうすることでパソコンで作ったフライトシュミレーションをスマホでも開くことができます。

現場に到着しましたら、フライトアプリは「Litch for DJI」を選んで、通常のフライトのようにドローンと送信機(アンドロイドスマホ)をマッチングさせます。

左上の「FPV」から「ウェイポイント」をクリックします。

一番上のフォルダをクリックしてフライトプランを呼び出します。

フライトプランを選んで「読み込み」をクリックします。

パソコンで作ったフライトプランが画面に表示されます。

ウェイポイントを1から順番にフライトする場合はそのまま「出発」をクリックします。通常はそのまま出発で良いと思います。

左側の三角ボタンをクリックすると、フライトデーターがドローンの本体に読み込まれて後にドローンが飛び立ちます。読み込み時にエラーが出る場合がありますので、エラーが出た場合は再度三角ボタンをクリックしてください。あらかじめドローンの高度を5m以上のホバリング状態にしてから三角ボタンをクリックすると良いと思います。

最後に

自動操縦中にドローンとの通信が切れた場合でもフライトプラン通りに飛行をしてくれますので慌てずにそのままにしておけば大丈夫です。電波が復活すれば停止していたモニターの映像も元に戻ります。また、飛行プランの途中でバッテリーが足りなくなった場合は自動的にドローンは帰還してくれます。